プレミアリーグ第１週 アーセナル対ウエスト・ブロムウィッチ・アルビオン

開幕週の試合から、どれをまずチョイスしようかなぁと思って選んだのがアーセナル。
なんせ、昨シーズンのチームの中盤を支えた３人のうち２人が抜けたわけですから、そこは注目しないとねぇ。

開幕戦の相手、ウエスト・ブロムウィッチは今季昇格組の１つ。
そのまま降格する可能性が大だといわれている相手だけに、ホームで苦戦するようだと大変だなぁと思っていたのですが、その考えもすぐに修正しなきゃいけない状態に。

まず、セスクが怪我でお休み。
センデロスも怪我でお休み。
ロシツキーも怪我でお休み。
皆さん揃って筋肉系の怪我らしい。
フィジカルトレーナーの問題かなぁ。
それとも、ユーロ２００８の影響かしら。

さて、ここで確認
アーセナルから移籍して行ったのは、フラミニ（ＡＣミラン）、フレブ（バルセロナ）、レーマン（シュツゥッツガルト）、ジウベルト・シウバ（パナシナイコス）。
ちなみに、去年活躍したフレブはもともとロシツキーの控えという位置づけの選手でしたから、ロシツキーが帰ってくれば問題なしという構えかな。
ま、ナスリを獲得していますから穴埋めも終了していますし。
（なんセロシツキーが怪我がちですからね。）

問題は中盤の底を支えていたフラミニの後釜。
ここはジウベルト・シウバもチームを離れてしまったので、選手の補充は最優先事項。
しかし、基本路線が若い選手を安く買って長く使って名前が売れてきたら売るってのがアーセナルの基本スタイル。
獲得したのは実績的にはあまり上積みのない選手。
ウェールズＵ－２１代表のアーロン・ラムジーとポルトガルＵ－２１代表のアマウリ・ビショフ。
これでホントに回せるのかしら。

と思ったら、結局フラミニのところにはエブエが入っていました。
怪我のセスクのところにはデニウソン。
ロシツキーのところにはナスリ。
右サイドハーフにはウォルコット。
いつもと違って２ボランチですね。

トゥレが先発かなぁと思っていたら、ギャラスとジュルのセンターバックコンビ。
ここら辺はもしかしたらチャンピオンズリーグ予備戦３回戦のこともあるのかもね。
両サイドバックは右にサーニャ、左にクリシ。
２トップはアデバイヨルとベントナー。（去年はよく喧嘩してて相性最悪）

で、始まってみると、ナスリはいい動き。
サイド駆け上がってもよし、中に切れ込んできてもよし。
オフ・ザ・ボールの動きもホントいいですよ。
フォローに回り、スペースに走りこんだりと。
先制点はその典型。
中に切れ込んできてパス受けてシュート。
一連の動きはほんとに連動性があって、チームに早くも溶け込んでいる感じ。
ロシツキーが帰ってきたらどう使うんだろうかな。

ベントナーはまだやっぱり見劣りする感じ。
動きがねぇ、まだチームに入りきれてないって言うか。
昨シーズンの冬加入な訳ですが、未だに硬さが取れていない。
アデバイヨルとの２トップってのも向かない感じだぁ。
アデバイヨルのほうがプレーの幅が広いし、一緒にいてもアデバイヨルと被っていて、いまいち居場所がない感じ。

ウォルコットは本職のストライカーには回せてもらえないねぇ。
なんせ、センターに位置取った時にゴール前で動かないんだもん。
だから、ＤＦにしっかり捉まっちゃっててボールがもらえない。
アデバイヨルみたいにボールを引き出す動きとか、ベントナーみたいにポストプレーをしに行くわけでもなく、ゴール前にいるだけ。
あれではダメです。ダメダメです。

途中出場のファン・ペルシーは、まだまだ本調子ではありませんね。
シュートのときの軸足の踏み込みが浅かったり、ボールを捕らえ切れなかったり。
なんだろね。
やっぱりまだ復調してない感じ。
特にゲーム感が悪くなってるって訳じゃないんだけど、ボールが枠の中に行かないんだよね。

中盤はあれはあれでよい感じ。
ただ、ロシツキーとセスクが帰ってきたときチーム構成をどうするのか。
４－５－１にするのか４－４－２でロシツキーをセカンドトップに入れるのか。
４－２－３－１で、３のところにセスクとナスリとロシツキーを並べるのか。
バリエーションは増えるけどねぇ。
やっぱり、右サイドハーフのウォルコットがスピードだけの感があるんだよねぇ。
センターでＦＷやりたいならもっとゴール前でボールを引き出す動きしなきゃいけないし、サイドやるにしてもセンターリングの質上げなきゃ出番を失いそう。
（ロシツキーが本職の左から右に来てね。）

ベントナーは今年中にチームになじめないと、長期離脱中のエドゥアルドが帰ってきたら居場所がないかも。
そのあたりを考えると正念場ね。

ディフェンスは相変わらず、クリシとサーニャのプレーが軽い。
ディフェンス時のね。
攻撃はすばらしい。
センターとゴールキーパーはいいんでないかな、あれで。
ただ、やっぱりセンデロスのほうが落ち着くね。
トゥレでもいいような気もするけどね。

ま、結果的には試合開始直後の４分に奪ったナスリのゴールだけしか得点はなかったわけですが、終始試合を支配していたアーセナルがそのまま勝利。
ただ、決定力って部分では未だに若い所為か、かなり気分屋です。

勢いだけで突っ走れないのは、昨シーズンで証明済み。
そこをベンゲルがどう修正していくのかが、今シーズンの注目どころですね。

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